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男と女の「おかしな!?」ハナシ

女性のお給料は男性の70%!

あなたの身の回りにも時々起こる、
「これってどうなの?」
「おかしくない?」という話。
このコーナーでは、毎回、
「男と女のちょっとおかしな!?ハナシ」を、つぶやいてもらいます。

女性のお給料は男性の70%!

今回のつぶやき主は、小学校6年のカイト君。
明日の参観までに考えてくる宿題が出て、
ちょっと困っています。
カイト「パパ、明日土曜参観だって覚えてる?」

コウジ「覚えてるよ、3時間目だろ、寝過ごさないように気をつけるよ」

カイト「それがさぁ、宿題が出ちゃって」

ナナ「宿題?」

カイト「うん。おねえちゃん、ちょっと宿題のプリント見て」

ナナ「えっと、『国の調べでは女性の賃金が男性の7割しかないとわかりました。
その理由について考えてきて下さい』か。
ふ~ん、男性と女性でそんなにお給料が違うんだ。なんでだろう」

カイト「う~~~ん、女の人は働く時間が短いから?
友達のお母さんはスーパーで働いているけど、お昼までだって言ってたよ」

コウジ「確かに。短時間しか働いてないとお給料少ないね」

ナナ「でもこのプリントには、『フルタイムで働いている人の比較』ってあるわよ」
カイト「そっかぁ。じゃぁ・・・女の人は働いたり辞めたりするから
お給料上がらないのかな?」

コウジ「確かに、結婚で辞める人は減ったけど、
子どもが生まれたら辞める女性がうちの会社では、半分くらいいるからなぁ」

ナナ「育児がひと段落したらまた採用するの?」

コウジ「いやぁ・・・ほとんど正社員は無理だね。
もしあっても、元いた職場よりかなり条件が悪いところになるんじゃないかな」

カイト「社長とか部長とか、お給料高そうな仕事をしているのは男の人が多いよね」

コウジ「ああ、たまに女性もいるけど、管理職のほとんどは男性だね。
長く続けるのは男性の方が多いし、それに会社も男性にはいろんな経験させて育てるからね。管理職に女性を増やそうって意見もあるらしいけど、能力のない人を昇進させられないよ」

ナナ「男の人だけを育てておいて、女の人は能力がないから昇進させないっていうのは、
なんかずるくない?」

コウジ「育てたい20代30代の時に育児休暇で長く休まれると、
使いにくいし、育てにくいもんだよ。
戻ってきても残業できなかったり、子どもが熱出したってしょっちゅう休むしね。
正直、男女どちらか一人を育てるというと、男性を選ぶかな」

カイト「なるほどね~。そりゃお給料安くても仕方ないよね。
明日はいっぱい発表できそうだから、パパ絶対に寝坊しないで来てね」
◆カイトのつぶやき・・・
これで宿題カンペキ! 
あれ、担任のタケオ先生、赤ちゃんが産まれたから
4月から育児休暇取るんだって嬉しそうに言ってたな。
休みを取ったら、さっきパパが言ってた女の人みたいに、
偉くなれないしお給料も上がらなくなるってこと?

◆ナナのつぶやき・・・
パパの言う通りのような気もするけど、なんだかモヤモヤするし。
どうして育児休暇や子どもの病気で仕事を抜けるのは、女ばっかりなのかな?
2人で協力すればいいのに。
産むのは女しかできないけど、育てるのは男でも女でもできると思うけどな。。
それに、パパはよく『女の子だから、そんなに難しい大学行かなくてもいいよ』って
言ういけど、その通りにしてたら男の人に比べて能力低いとか言われて、
人生ムッチャ損しそう。

◆コウジのつぶやき・・・
ああは言ったけど、入社時には能力が高い女性もたくさんいるのに、
育てて活用しないと会社にとって損失だよなぁ。
どうすればいいんだろう。
【ミニ知識】 
~働く『なでしこ』大作戦~
 
少子高齢化が進み、労働人口が減少していく中、2012年に「働く『なでしこ』大作戦」が作られました。
これは、社会や職場の意識を変え、女性の活躍の場を広げることにより、社会経済の活力アップを目指す国の行動計画のことです。

その柱は
・男性の意識改革
・積極的な改善措置(ポジティブアクション)
となっています。

以下は、政界、財界人の言葉です。世の中も変わってきましたね。
「女性が働きやすい環境の整備は日本経済のためになる」(国際通貨基金専務理事)
「経済成長は女性の力を生かさなければ実現できない、という強い思いが首相にはある」(森少子化担当大臣)
「女性や外国人など多様な人材を登用し、異質な価値観を生かす企業は将来性があるとして、海外の投資家などにも評価される」(内閣府女性活用に関する検討会座長・資生堂顧問)
「世界の市場で女性に魅力を感じてもらうには、社内の意思決定に女性がかかわり、その視点を商品やサービスに生かすことが不可欠」(日産自動車室長)
(2013年1月13日付読売新聞より)

★東証は女性の登用に熱心な企業10~20社を選定し、「なでしこ銘柄」として2月をめどに公表します。さてどのような会社の名前が出てくるのでしょうか?

横からちょっと言わせて

伊丹市役所で2度育児休暇を取得した<br>男性・大野浩史さん
伊丹市役所で2度育児休暇を取得した
男性・大野浩史さん
働く場で女性の登用が進むのは良いことですが、その結果、過労死する女性が増えたのでは意味はありません。
女性の登用は、これまでの男性の働き方の見直しやワーク・ライフ・バランスの推進と一緒に考える必要があります。
原稿担当 : 男と女の「おかしな!?」ハナシ 実行委員会
イラスト : 林やよいさん