男と女の「おかしな!?」ハナシ
あなたの身の回りにも時々起こる、
「これってどうなの?」
「おかしくない?」という話。
このコーナーでは、毎回、
「男と女のちょっとおかしな!?ハナシ」を、つぶやいてもらいます。
男性8割と女性8割
今回のつぶやき主は、就活中の大学生マイさん。
友達のタイキさんが持ってきた話題で、カズヤさんと議論になりました。
タイキ:今年の大阪府と大阪市の採用試験のこと聞いた?
カズヤ:ああ、試験の方法を変えたら、合格者の8割が女性になったんやろ。
おかしなことするよなぁ。
マイ :え? わざと女性を優先的に取ったわけじゃないんでしょ。
大阪が本当に欲しい能力を見るための試験問題を出したら、
結果として合格者の8割が女性になっただけだって、ニュースで見たよ。
カズヤ:でもそんな結果出るの、試験がおかしいに決まってるわ。
女性が点取りやすい試験やったんやで、きっと。
マイ: え~~~~。
じゃぁ、タイキの住んでた和歌山県は合格者の7割以上が男性らしいけど、
それは、おかしくないん?
試験のせいにするなんて、なんか変よ。
カズヤ:なんで? 何が変なのかわからんわ。
第一、役所の人間の8割が女性になったらどうなる?
そんな偏った視点の行政、住んでる人間がたまらんわ。
タイキ:じゃあ、男性を7割以上採用しているウチの実家の和歌山も
偏った視点の行政ってことやな?
たまらんわ~(大爆笑)
◆カズヤのつぶやき・・・
どう考えても職員の8割が女性の役所って気持ち悪いよな~。
市の偉い人の会議で、メンバーがほとんど女性だったりしたら、
男のことは、なんにも考えてもらえないのと違うかな。
やることも偏りそうやし。
◆タイキのつぶやき・・・
役所の人のほとんどが男性なのは当たり前って思ってきたけど……。
「役人のほとんどが女性なのは変」ってことは、もしかしたら「役人のほとんどが男性なのは変」なのかもしれないな。
気がつかなかったけど、男の視点だけじゃ、見落としや偏ってることもあるのかも。
そうそう、さっきの大阪の採用試験、今年の試験傾向は結構自分にあってる感じ。
大阪がそういう人材を欲しいのだったら、来年受けてみようかな。
◆マイのつぶやき・・・
会社訪問で、採用試験合格者や管理職に男性が多い理由聞いたら、「同じ試験で公平に判断した結果だから」って必ず言われるのよね。
なのに、女性がたくさん合格すると「試験の内容がおかしい」だなんてひどいな。
都道府県の採用試験でも、合格者の7~8割が男性ならニュースにならないのに、女性が8割だとこんな大きなニュースになるなんて、おかしなはなしだよね。
【ミニ知識】
都道府県採用試験の合格者に占める女性の割合
大阪府、大阪市の2013年度職員採用試験で、事務職(大卒程度)の合格者の約8割が女性となった。
府は2011年度から、市は2012年度から、教養と専門の試験を廃止し、論文、グループワーク、面接、適性試験を行い、試験日も他の自治体より約1ヵ月前倒しするなど、「脱公務員試験」化をすすめている。
大阪の採用試験変更前(2009年)と変更後(2013年)の合格者に占める女性割合を比べてみると、大阪府が50%→78%。大阪市が49%→82%と変化した。
読売新聞によると、大阪府を除く近畿5府県で、2012年度の合格者に占める女性の割合が最も高いのは兵庫県の49%で、最も低いのは和歌山県の27%。
2009年内閣府男女共同参画局発表「地方公務員における女性の採用・登用等に関する事例集」によると、1995~2007年に都道府県試験の合格者に占める男性の割合は68~79%。
(この統計は、大卒行政職に対象を絞っている訳ではないので、そのまま比較することはできないが、男性が圧倒的に多い傾向を見ることができる)。
横からちょっと言わせて
専業主婦もパートも経験した
関西学院大学人間福祉学部教授
今井小の実さん
今回のおハナシは、男女雇用機会均等法、男女共同参画社会基本法ができてもなお、職種や職業によっては男性の占有率が圧倒的に高い、そして男女平等の理念が比較的まもられていると思われている公務員の世界でも、その傾向が強かったことを逆説的に教えてくれました。
タイキくんがつぶやいたように、男性が多い場合は何とも思わないのに、女性が多いと変に思ってしまう……それはなぜなのでしょうか。
一つには公務員の英訳が、government worker, public servant, civil servantであることからもわかるように、それが公的な領域にある職業の代表格だからだと考えられます。
歴史は、先進諸国といわれる国々において近代国家成立以降、男性は公的領域、女性は私的領域と、男女の役割が二つの領域に分けられていったことを教えてくれます。
今年、社会現象ともなったNHK朝のテレビドラマ「あまちゃん」では、三陸海岸に住む海女さんたちの生活が生き生きと描かれていましたが、このように以前は農村や漁村、山林部では生活の場と収入を得る場所は一体で男女ともに働いていたのです。
しかし次第に第二次、第三次産業へと産業の構造が転換していく中で、職住一体の場から職場と住居が切り離され、男性は外へ仕事、女性は家庭内で家事・育児といった役割分担がなされていったのです。
明治政府誕生後、官吏(公務員)は国のために貢献する者として、もっとも早く公的領域の代表的な存在となったのでした。
カズヤさんの戸惑いはこれまでの長い歴史が生み出してきた当然の反応とも言えますね。
ただ出産後、諸事情で会社を辞めなくてはならなかった私には、果して公務員となった彼女たちが、全員定年まで働き続けることが出来るのか……環境の方も気になりました。
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