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男と女の「おかしな!?」ハナシ

女の子は虫がキライ?

あなたの身の回りにも時々起こる、
「これってどうなの?」
「おかしくない?」という話。
このコーナーでは、毎回、
「男と女のちょっとおかしな!?ハナシ」を、つぶやいてもらいます。

女の子は虫がキライ?

今回のつぶやき主は、保育所年長さんのツバサくん。
二日続きで先生に怒られ、なんだか納得のいかないようすです。
ツバサ:パパぁ、きょうな、先生に怒られた。

トオル:先生に?どうしたん。

ツバサ:レイナちゃんにダンゴムシあげたら、泣いてしもてん。
 背中に白い点々があって、かっこよかってんで。
 なんでやろう。

トオル:レイナちゃんは、虫がキライやったんと違う?
 女の子やからなぁ。

ツバサ:ふ~~ん、そうなんかなぁ。
~~~そして翌日~~~

ツバサ:あのなぁ、また先生に怒られた。

トオル:またレイナちゃんを泣かしたんか~。

ツバサ:ちがうもん、サクラちゃんがバッタつかまえとったから、
 「女の子のくせに変や」って言ったら、けんかになってん。

トオル:女の子がバッタとってたら変かなぁ?

ツバサ:だってパパ、「女の子は虫がキライや」って昨日言ってたやん。

トオル:う・・・・・。
◆トオルのつぶやき・・・
そっかぁ。ツバサには「女の子はみんな虫がキライなものなんだ」って伝わっちゃったのか。
そういうつもりじゃなかったけど、言葉には気を付けないといけないな。

◆ツバサのつぶやき・・・
パパは「女の子は虫がキライなもんや」って言ってたけど、この前保育所に来てくれた昆虫館の人、女の人だったよな~。
何でも知っててムッチャかっこよかったし。
「女の子はみんな虫がキライ」ってことじゃないねんな。
【ミニ知識】   

伊丹市昆虫館の「かくちゃん」こと角正美雪さん
研究活動や展示企画とともに、市内各施設への出張お話会や講座の講師も積極的にされる女性の学芸研究員さんです。

「生き物系」を希望して北海道の大学へ。
大学院進学の時に第2希望(!)の「昆虫」の道に足を踏み入れ、卒業時、偶然募集があった伊丹市昆虫館にひかれて関西に帰ってきたというユニークな方です。

図鑑絵本 むしのうんこ』、『図鑑絵本 むしのあかちゃん』の構成と文を担当。
角正さんの描くムシのイラストも人気で、昆虫館発行物の挿絵のみならず、文房具や缶バッチなどになり、昆虫館ミュージアムショップの売れ筋商品となっています。

伊丹市公共施設紹介(昆虫館)にも角正さんのイラストが使われています。
3/13には、伊丹市のラスタホールで行われる「サイエンスカフェ」にゲストとして出演予定

横からちょっと言わせて

専業主婦もパートも経験した<br>関西学院大学人間福祉学部教授<br>今井小の実さん
専業主婦もパートも経験した
関西学院大学人間福祉学部教授
今井小の実さん
私自身もレイナちゃんと同じく虫がキライで、もし目の前に差し出されようものなら、その時の拒否反応はハンパないと思います。
特にバッタ、カマキリ、青虫といった緑色系の虫は絶対、ムリです。
でもよくよく昔の記憶をたどってみると、田んぼや山に囲まれた“生粋”の田舎育ちですから結構、平和に虫と共存していた時代もあったのです。
たとえば、黄金虫やダンゴ虫、虫ではないけれど、おたまじゃくしなどは部屋で飼って慈しんでいましたし、スズメを紐でつないでペット化を試みたこともありました。
ところが今では、カエルも鳥も大嫌いで、近寄ることもできないことが不思議です。
そういえば、私の母は田舎の人には珍しいことだと思うのですが、異常に虫を怖がっていました。
母が「キャァ-」と叫べば、父が駆けつけて虫退治(?)していたのを思い出します。
私が虫嫌いになったのも、この母の影響かもしれません。
そう考えると、ツバサくんのお父さんのように「女の子は虫がキライ」と思い込んでいる人たちの集団、つまり社会が女の子の虫キライを再生産しているのかもしれませんね。
原稿担当 : NPO法人 あなたらしくをサポート(愛称:らしーく)
イラスト : 林やよいさん

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