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男と女の「おかしな!?」ハナシ

男性も本心では取りたい育児休業

妻が離婚を考え始めるターニングポイントにも

あなたの身の回りにも時々起こる、
「これってどうなの?」
「おかしくない?」という話。
このコーナーでは、毎回、
「男と女のちょっとおかしな!?ハナシ」を、つぶやいてもらいます。

男性も本心では取りたい育児休業

今回のつぶやき主はコージさん。
市のプレパパ講座で、
参加者の男性たちと話をしています。
ケン :この講座、妻に引っ張って来られたのですが、とても勉強になって、参加して本当に良かったです。

アキラ:私もです。妻がつわりで、晩飯作りが大変だと思い、頻繁に飲み会を入れたら激怒されて。
 私の何がダメだったのかが、今日分かりました。

コージ:皆さん、共稼ぎですが、育休はどうされますか?

ケン :妻の会社は、1歳半まで取得できるので、その期間で申請するみたいです。

コージ:いえ、ダンナさんの育休はどうされるのかと思って。
アキラ:いやぁ~、ムリでしょ~。
 育休を取る予定だった先輩が、取引先に「あなたとなら契約します」と言われ、それで急に上司が「君に休まれては困る」と言い出したことがあって。
 それ以来、みんな育休を話題にも出さなくなったんです。

ケン :給料は減るし、きっと降格もさせられる、ってイメージがありますね。

コージ:実は友人が、妻が育休で家にいるのに甘え、半々だった家事をしなくなり、残業や飲み会も増やした時に、妻から「こんなパパは要らない」と言われて・・・。
 それを聞き、ウチは家事も育児もしっかり分担しようと、話しているところです。
 つまり、私も育休を取得しようと。

ケン :それはドキッとする話ですね。
 男性も育休を取得できるものなら、私も本心では取りたいです。
 でも、頭からそんなこと絶対無理だと思っていました。

コージ :私は、育休取得を同僚に受け入れてもらえるよう、人間関係に気を配ったり、人の仕事のフォローも積極的にしています。
みなさんの会社のことも教えて欲しいので、今後も情報交換しませんか?

アキラ・ケン:ぜひ、よろしくお願いします!!
◆アキラ・・・
講座の中で言われた、父親が、家事・育児にどれだけ参加するかが、将来の親子関係だけでなく、夫婦関係にも影響する、という話にもドキッとしたけれど、コージさんの話も衝撃的だったな。
オレの中には、仕事をしているんだから文句を言わせない、的な考え方があるんだと反省したよ。
妻の気持ちも、ちゃんと聴かないといけないな。

◆ケン・・・
いろいろ調べてみると、男性の育児休業は会社にも大きなメリットになるという考えの企業も多数存在すると知って驚いたよ。
企業イメージのアップだけでなく、モチベーションの向上や業務の見える化にもつながるらしい。
ウチの会社はどう考えているのか、総務の同期に聞いてみるか。

◆コージ・・・
同じ立場の知り合いができて、プレパパ講座に参加して良かったよ。
仕事でもそうだけど、「どうせ無理」って勝手に思い込んでいることが結構あるんだよな。
周囲にも気持ちよく育休を受け入れてもらえるよう、もう少し情報を収集してみるか。
ミニ知識

「男性育休100%」の会社も

男性新入社員の約8割が育休取得を希望しているにも関わらず、2018年度の男性育児休業取得者の割合は6.16%で、厚生労働省が掲げる2020年度の目標値13%には遠く及んでいません。
育児休業が利用できなかった理由は、「会社で育児休業制度が整備されていなかった(27.5%)」、「育児休業を取得しづらい雰囲気だった(25.4%)」が、「業務が繁忙で職場の人手が不足していた(27.8%)」などとなっています。
同省が約40億円の予算を付け、男性労働者に育休を取得させた事業主に助成をする中、「男性育休100%」を達成した企業も続々登場しています。(三菱UFJ銀行、リクルートコミュニケーションズ、亀田製菓など)
らしーくでは、2019年11月16日(土)13:30、伊丹市立生涯学習センター・ラスタホールと協働で、「人生が豊かになるパパの家事育児~家庭にマネジメントの視点を~」を実施します。
元漫才師で、3人の子育て中の公務員・江上昇さんから、男性の家事育児の重要性をお聞きしますので、多数ご参加ください。

参考:「男性の育児休業の取得状況と 取得促進のための取組について」(厚生労働省)
https://www8.cao.go.jp/shoushi/shoushika/meeting/consortium/04/pdf/houkoku-2.pdf
「2017年度 新入社員 秋の意識調査(公益財団法人 日本生産性本部)」
https://activity.jpc-net.jp/detail/mdd/activity001530/attached.pdf


横からちょっと言わせて

弁護士で、不惑を越えてからの子育てに奮闘中の中村衣里さん
弁護士で、不惑を越えてからの子育てに奮闘中の中村衣里さん
男性の育児休業、育児参加・・このテーマ、いろいな思いがかけめぐり、書き出したら止まらない可能性がありますが、よろしければどうぞお付き合いください。
日本の男性の育児休業取得率は、約6%。
女性の取得率が8割を超えている点と比較すれば、まだまだ男性の取得率の低さが目立ちます。
出産は女性だけができるとしても、生まれて1日目からの子どものお世話は、男性も、女性も同じように「新米」父、母ですから、どちらが行ってもよさそうなものの、この差は歴然です。
特に産後1か月程度、女性はゆっくりと身体を休ませるのが、将来の健康のためにも大変重要だと言われています。
それを考えると、本来は、まさに「お父さんの出番!」のはずなのですが、たとえ、数日であっても、休まない、休めない男性がいかに多いことか!
・・日本の就業環境、企業(のトップ)の意識、そして社会・個人のジェンダー感覚等、様々な問題が孕んでいることを改めて感じます。
男性の育児休業取得については、賃金・給与(減給)の問題、昇進(降格)の問題、職場の理解(無理解)等が大きな要因となって進まないことが言われています。
しかしながら、これらは、働く女性についても全く同じことが言えるはず。
それでも女性たちの多くは育児休業を取得しているのです。
こうした状況の違いは、女性自身、積極的に望もうが、望むまいが、子どもを産んだそのあとは、引き続き、仕事(キャリア)を中断して子育てに従事するのが、ある意味、「当たり前」になっていること。
そして、社会全体、企業(働く場)全般、そして、私たち一人ひとりの個人の意識が、その「当たり前」を追認し、固定化してしまっていることに背景があるようにも感じます。
こうした現状を打破するためには、地道な意識改革と、たとえば育児休業を取得せざるをえないように制度自体を抜本的に改革すること、この2本立てで行くほかないのかもしれません。
この抜本的な制度改革としては、北欧等で実際に行われている、男性を含めた育児休業の強制的な取得制度、男性を含め母・父双方が育児休業を取得をしなければ手当が受けられなくなるような仕組みづくり、さらに育児休業中の手厚い手当支給を約束すること(たとえば北欧では、休業前の給与の80%を保障している国もあります)などが考えられます。
こうした制度的な保障がなく、掛け声ばかりでは、大きな変化は望めないのではないでしょうか。
さて、そうは言っても、もちろん、男女問わず、子どもが生まれてもバリバリと仕事に打ち込みたい人だっています。
また、実際に働かなければ経済的に厳しい人もいます。
様々な事情から子どもを預けて働いたり、働くための準備をしたいお母さん、お父さんはたくさんいらっしゃいます。
そのためには、育児休業の制度・取得の充実もさることながら、たとえば待機児童の解消、保育所の充実も急務です。
「子どもの健やかな成長のためには、3歳までは親が子どもと片時も離れずに時間を過ごすことが大切」などとも聞かれますが、それには何らの科学的な根拠もありません。
何より、その子どもの親たちが、「こうしたい」「これが良い」と思える生活を、親子ともに過ごせることこそが大事ではないでしょうか。
ずっと子どものそばにいてやりたい親も、子育てだけでなく仕事にも充実感を感じたい親も、誰もが自分の人生も大切にしながら、新しい命にもしっかりと向き合える社会であってほしいと思います。
親が毎日笑顔でいること、それが子どもにとっても一番の栄養、成長の糧になるのではないでしょうか。
さて、すこし視点を社会制度の問題から家庭内に移すと、男性が育児にかかわることの重要性は、日々、法律相談等でお話を聞いていると非常に感じるところです。
男性の育児参加の有無、程度が、「家庭の存続」にかかわるといっても大げさではありません。
といいますのは、離婚のご相談に来られる女性の多くは、ご夫婦の関係について、「子どもが産まれるまではよかった、問題はなかった」とおっしゃいます。
けれども、「子どもが産まれても、まるで夫が子育てに参加してくれない」「子どもが産まれてから、私への暴力や暴言、無視が始まり、ひどくなった」「子どもにばかり構う私を責めて、家に帰ってこなくなった」等のお話は非常に多く聞かれます。
妻が離婚を考え始めるターニングポイントの一つは、間違いなく、この「子育て(期)」なのです。
こうした、いわゆる「ワンオペ育児」の大変さは、私自身が、遅まきながら子育てに奮闘するなかで、まさに「実感!」として非常に感じるところです。いつも「うん、うん。そうですよね。」「私たちって、頑張ってますよね。」と共感しながらお聞きしているところです。
とにかく、子どもを育てるということは、大変です。
やるべきことは盛りだくさんで、待った無し。
それが24時間、365日続くわけです。猫の手も借りたいほどですから、まずは近くにいる夫(子の父親)の手が欲しいのです。
一緒に横に並んで子育てをして欲しいのです。
・・そして、仮にそれができないならば、百歩譲って、とりあえず、夫には自分のことは自分でして欲しいのです。
日々子育てに奮闘する人(それは主に女性が多いですが)は、すでに子どもが産まれた瞬間から、その生活のスタンス、心の持ち方が切り替わっています。
まずは子ども優先での生活です。
しかし、一緒に気持ちを切り替えてもらいたいパートナ―(残念ながら男性に多いですが)は、まだまだ妻との二人きりの生活のまま、時が止まってしまっている、妻に依存しきっている・・そんなご夫婦には、夫の知らない間に離婚の危機が訪れている場合が多いのです。
(男性には耳が痛いでしょうが、ぜひ、もう一度だけ言わせてください!)
特に、子育て家庭の男性の皆さん!「自立した」男性になってください。
この「自立」したは、日常生活に関してで、まずは十分です。
育児休業を取得しても、しなくても、まずはモードを切り替えて、ギアをチェンジして、自分のことはまずは自分でするようにしたいものです(当たり前のことなのですが、それができていない人も実は非常に多いのです)。
そして願わくば、育児・家事スキルも妻と一緒に高めていただけたら、それこそ鬼に金棒!
・・幸せな家庭生活・家族関係が続くことと思います。
・・・と、偉そうなことばかり言ってしまいましたが、我が家の現状はどうでしょうか??
今回の「横からちょっと言わせて」は、まさに私自身のパートナーへの「言わせて」でもあります。
ぜひ、本コラムを公開質問状として、パートナ―に突き付けてみたいと思います!
原稿担当 : NPO法人 あなたらしくをサポート(愛称:らしーく)
イラスト : 林やよい

※このイラストを利用されたい場合は「NPO法人あなたらしくをサポート」nporasiku@gmail.com までご連絡ください。

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