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男と女の「おかしな!?」ハナシ

「その他」の性別って??

性別知ってどうするの

あなたの身の回りにも時々起こる、
「これってどうなの?」
「おかしくない?」という話。
このコーナーでは、毎回、
「男と女のちょっとおかしな!?ハナシ」を、つぶやいてもらいます。

「その他」の性別って??

今日のつぶやき主は大学生のナギサさん。
コロナ自粛で、ずっと行けなかった美術館に、
母のトシコさんと祖母のキヨさんの3人で出かけました。
トシコ:今日の美術展、すっごく良かったわね~。久々に癒されたって感じね~。

キヨ :本当にねぇ。こういう時だからこそ美しいものを見るって大事だねぇ。

トシコ:さて、アンケートを書かなきゃ。えっと「男性」「女性」「その他」・・・?
 「その他」って何のことかしら?

キヨ :印刷の間違いじゃないかねぇ。

ナギサ:間違いじゃないよ、おばあちゃん。
 これは男性・女性を選びたくない人にも配慮した聞き方なのよ。
 最近はこんなアンケートを見ることが多くなってきているわ。

キヨ :男・女を選びたくないってどういうこと?
 どっちかに決まってるのに、選ぶも選ばないもないでしょう 。
ナギサ:うーん。ちょっと難しいけど、性別って外から見える「体のつくり」だけでなく、その人が自分の性別についてどう感じるかという「気持ち」によるものだったり、どんな人と親密な関係になりたいかっていう「指向」によるものだったり・・・。
 単に男か女かって、どちらか一方に勝手に決められるものじゃないんだよ。

トシコ:なるほど~! そう言われたらわかる気がするわ。
 私の大好きな氷川きよしくんは「限界突破」してkiiちゃんを公表したし、マツコデラックスや三輪明宏なんか、女性のような格好をしているけれど、2人とも男も女も超越してるって感じだもんね。
 要は、「性別って、外見だけで男か女かどっちか一つに決めることはできない」ってことね。

ナギサ:そう。詳しく説明すればもっともっと奥深い話だけれど、お母さん、理解が早いわ、すごい!
 このアンケートの「その他」っていう性別欄も、ようやく世の中がそういうことを意識し始めたっていうことなんだよね。
◆母トシコのつぶやき・・・
きよしくんは「男らしくって言われると自殺したくなるほどつらい」って言ってたわ。
考えてみれば演歌って、特に「男らしい」とか「女らしい」ってことが強調されるジャンルだものね。
私は「演歌歌手・氷川きよし」の大ファンで、ずっと彼を応援しているつもりだった。
けれどそれだって実は無意識にきよしくんに「男らしさ」を期待していたのかも。
きよしくん自身が「つらい!」って言ってくれたから、本当の気持ちがわかったけれど、それがなければ、これっぽっちの悪意もなく、「男らしい氷川きよし」を押し付け続けていたかもしれなかったのね。

◆祖母キヨのつぶやき・・・
ナギサはいつも小難しいことを言うねぇ。
何やかんや言っても、男は男、女は女でしょう。
男のくせにお化粧している人とか、大股広げて自転車に乗ってる女子高生とか、やっぱり私には理解できないわ。

◆ナギサのつぶやき・・・
思わぬところで性別の話になったけれど、お母さんの素直な受け止め方を聞いてハッとさせられたわ。
私は講義で習った知識だけで解ったつもりになっていただけで、実際に悩んだり困ったりしている人の気持ちにはちっとも共感的に理解できていなかったってことに気づいちゃった。
さっきのアンケートで、「その他」っていいよねって思ったけれど、もし私が性別のことで悩んでいたとして、あのアンケートを出されたら、何の抵抗もなく「その他」に〇をするかなぁ?
むしろ「その他だなんて失礼な!」って思ったかもしれない。
「性別を問う時には、少しでも不快に思う人がいないかってことを考えて作る」そんな意識が広がっていけばいいなって思うわ。
ミニ知識
#性別知ってどうするの ~気づくことの大切さ~

ユニリーバ・ジャパンが、今年3月、採用に当たって「履歴書をはじめとする、あらゆる採用選考から、性別、顔写真、下の名前など、性別に関する個人の情報を排除し、本人の適性や能力のみで選考する」という、『LUX Social Damage Care Project(ラックス ソーシャルダメージケア プロジェクト)』と名付けられたキャンペーンを打ち出しました。
同社のHP(以下)を見てみると、今まで無意識に「必要」と思っていたことは、いったい何だったんだろう?と考えさせられます。
https://www.lux.co.jp/campaign/lux_socialdamagecare/cv/index.php


横からちょっと言わせて

弁護士で、不惑を越えてからの子育てに奮闘中の中村衣里さん
弁護士で、不惑を越えてからの子育てに奮闘中の中村衣里さん
今回はいきなりの、「氷川きよしさん」が話題の中心に!?
実は、それほど氷川さんのことを以前は気にしていなかったのですが、昨年末の恒例の歌番組でその圧倒的なパフォーマンスを拝見し、すっかりファンになってしまいました!
そしてパフォーマンスもさることながら、その自然体な姿がとっても素敵ですよね。
・・・まさに、今回のおハナシは、いまの私にとってタイムリーな話題でした。

さて、こちらもタイムリーな話題といえば、最近、ネット上でこのようなニュースに接しました。
ある国の最も権威のある大学のひとつで、その入学試験が、コロナ禍のため口頭試問がなくなりペーパー試験だけになったところ、例年女性の合格者に占める割合が4割のところ、今年は8割になった・・とのニュースでした。
つまり、ペーパー試験が、採点者には受験者の「性別」がわからない形で実施されたところ、女性の合格者が倍増したとのことでした。

以前にも、あるオーケストラで楽団員を選ぶ際、幕の向こうで、その演奏者がどのような人物か(性別も含む)がわからない状態で試験を実施したところ、明らかに女性の採用者が増えたそうです。

このような事例をみるにつけ、既存の社会や組織(その多くは、意思決定の場を「男性」がその大多数を占めている場合が多いと思われます)が、自分たちの中に組み入れる「仲間」を選考する際には、常に「男女」の別が意識されており(若しくは無意識なのかもしれませんが)、かつ、そこでは例えば「男」とカテゴライズされるだけで、まずは無条件に「肯定的」な意味づけ、評価・選定が行われてきたのだということがよくわかります。
そして裏を返せば、そこでは「女性」とカテゴライズされると、その評価は真逆となるのでしょう。

しかしながら、昨今、この性別による「区別」とそれに基づくある意味自動的な「評価」には、何らの合理的な説明もできないこと、かえって、個々人に対する真の評価を妨げ、ときには尊厳を傷つけ、ひいては、その社会や組織自体の発展にとりマイナスになることが認識されつつあります。

ジェンダーという既成概念を打ち破り、女、男に関係なく、「その人らしく」自由に生きることができる社会こそ、素敵ですよね。

そのように考えていくと、今回のテーマに戻りますが、たとえばアンケートや各種申込用紙等を見たとき、なぜそこに「性別欄」が設けられているのか・・よくよく考えてみると、合理的な説明、理由付けができる書面はそう多くないことがわかります。
さらにいえば、性別欄の記載があるからこそ、意識・無意識を問わず、ある一定の(性別に基づく形式的な)評価に引きずられて判断をしてしまうことも少なくはなかったと思われます。
それを考えると、合理的な理由付けができない記載欄は不要なだけでなく、有害ともなりえると言えそうです。
社会のあらゆる場面で当然のように求められてきた「性別欄」を今一度、その必要性に遡って見直すことは、風通しの良い社会づくりの第一歩につながるのではないでしょうか。
原稿担当 : NPO法人 あなたらしくをサポート(愛称:らしーく)
イラスト : 林やよい

※このイラストを利用されたい場合は「NPO法人あなたらしくをサポート」nporasiku@gmail.com までご連絡ください。
 

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